元興寺でスケッチ。

春日大社の後は国宝殿で屏風などを観て、元興寺へ。
後の予定を考えていなかったので適当なところで降ろしてもらったのですが、ここはひっそりしていてとても良かったです。
もともとはとても大きなお寺で重要文化財級のものがごろごろあるのになんとなくさびれているという。。
読んでいた本によると明治の廃仏毀釈で大きな打撃を受けたのがこのあたりのお寺だとか。
聖徳太子の2歳像とか、ここのが一番良いですね。
なのに蛍光灯の資料室でガラスケースにいれてあるだけ。あああ、勿体ない・・。

今回は旅程がほぼ一人旅で、前後も余裕なく、スケッチもしたいというわけで着物は封印です。
でもフォーマルなワンピースにヒールでスケッチしているのもちょっと妙な人だったかもしれません。

桜もキレイだけど描いたのは椿。
なぜか奈良の椿は東京のより絵になる・・。ずるい。

スケッチし終わってお寺を出たら、休んでいた海外の方々もぞろぞろと付いて出てきて、わざわざ『君とっても才能あるね!』と声をかけて頂いたので『有難う!』とにっこり返しました。スケッチ中に声をかけないのがなんだか奥ゆかしいですね^^

宇治 平等院鳳凰堂

奈良に行く前に、途中下車で宇治に寄りました。
10円玉でおなじみの平等院鳳凰堂。
超有名な建物ですが、初めて行きました。

こんな大きなランドスケープだったのか。
なかなか新鮮でした。
奈良線では稲荷で降りる人も多かったので、伏見・宇治をはしごする人も多いのかも。
インバウンドに人気なのも頷ける景観です。

境内の桜も宇治川沿いの桜も満開です。


残念ながら世界文化遺産 宇治上神社はすでに営業終了。
外からお参りしました。

今回宇治に行こうかなと思ったのはこちらの雲中供養菩薩に心惹かれたので。

実物とてもよかったです!

これが当時は極彩色だったんだなーと想像がつかないんですが。。
多くの仏師がかかわっているらしく、顔も体つきもかなり個体差がありますが、私のお気に入りはこのあたり。

なぜかちょっとしたものが絵になる京都。
うーん。毎日絵が描けそう。

奈良に行ってきました。燈籠の奉納。

いろいろ仕事のご紹介もたまっていますが、まずは旅行の記録から。
久しぶりの春日大社に行ってきました。
写真は朝静かなうちにお参りした若宮様。
春日大社の本殿の4柱の神様の御子神様ということですが、先ごろご造体でリニューアルされたばかり。
綺麗になったお宮です。
毎年12月に行われるおん祭りの主役でもあります。
手前の椿がもう花は終わりなんですが怖いような迫力がありました。

今回の参拝は昨年知人の奉納する燈籠デザインをお手伝いしたので、燈籠の奉納式を見届けに。
真新しい金色の燈籠が釣り下がりました。

デザインは知人のお嬢さんがフランスはリヨンに嫁がれたので、日本の奈良とフランスのモチーフを入れています。

↑左はリヨンの有名なノートルダム大聖堂と名産のワインになる葡萄、右は春日大社の宝物にある兜と梅。

↑春日大社の鹿と藤、右はリヨンのこれも歴史的な絹織物と桑の木です。下の窓にはリヨンの市の紋章が入っています。

この4つの面は春の藤、夏の桑、秋のブドウ、冬の梅で四季になっています。

屋根や窓の部分には西洋の伝統的なアカンサス文様をアレンジしたモチーフを入れました。
アカンサス模様は西洋から中東を経てアジアでは唐草文様に変化しました。
西陣織などにもリヨンの絹織物から取り入れられた柄があり、東西に繋がる柄です。

かなり特徴的な屋根になりました。
燈籠の長い歴史の中に自分のデザインしたものを仲間入りさせていただけるのもなかなかない機会です。。有難いことです。