良く使うバッグ。
紫は私の場合はカジュアルシーンでとても便利に使っています。見た目よりしっかり入ります。
ベージュの合皮は訪問着のときのサブバッグなのですが、移動中はパーティバッグを中にすっぽり入れてしまいます。
もち手が太いのが難ですが、ボストン型は大きめでも比較的気になりません。
利休バッグの手ごろなのがあるといいのですが、お茶用品は高価なので、見合わせ中です。
着物を着始めて、面白いなと思うこと。
洋装の場合に、バッグだとか、靴だとか、ベースになるタートルネックとか、とりあえず1つだけ用意しようと思ったら、私は黒を選びます。
少なくても3シーズンは使えて、場所を選ばずきちんと見えて、いろんな色に合わせやすいベースカラー。
ところが、和服になると黒いものってひとつも持っていません。
黒地の帯は数本ありますが。
着物まわりで使える色を一色選ぶとしたら、間違いなく白か明るいクリームだと思います。
半襟や足袋の基本が白いので、バランスなのだと思いますが、日本のベースカラーは白なんだと思います。
戦前は喪服も白かったとか。(これびっくりしました)
西洋とのお付き合い上、黒に統一したようです。
歌舞伎役者の奥さんが喪主のときに白い着物を着たというのは本で読みましたが、白のほうが一段格が上な印象ですね。
そういえば小津映画の「東京物語」では、お葬式で着物は黒だけど、帯揚げは白でした。
「秋日和」では全部黒になっています。
このあたりも変遷があるようです。
着物の世界では、色が持つ象徴性が洋服よりもずっと強くなります。
前に赤い帯締めを締めたときに、赤のパワーが洋服とは全然違うのに驚きました。
ほんの一本の帯締めなのに、急にコーディネートに艶が出るのです。(←本人にではナイ)
白:ハレ、神性 黒:玄人の色 赤:色(色気、女性性) 青:ケ
と言う感じ。
黒留袖や、喪服の黒もぐっと特別感のある色で、綺麗だなと思いますが、黒着物は玄人っぽさが出すぎて通常はなかなか着られそうにありません。
(大島など着ると玄人っぽく見られやすいタイプです。)
黒留袖は着る事は無いだろうし、喪服もびしっとしていいですが、着る機会の少なさを考えるとなかなか揃えようという気にはならず。。
持ってるうちで一番濃いのが先日の訪問着。でも小物はやはり白系です。
世界のベースカラーを比べてみたいです。