岩佐又兵衛 源氏絵展 出光美術館

岩佐又兵衛 源氏絵展

昨日打ち合わせに出かけたついでに銀座に寄って、ギャラリーと美術館へ。

岩佐又兵衛の「源氏物語 野々宮図」がポスターになった企画展。
チラシをどこかで入手してから、クリアファイルに挟んで机の上にもろもろ進行中の書類と一緒に積んであったのですが、このチラシの端が目に入るたび、「なんだこりゃ、超絶技巧・・!」と毎回びっくりするのです。

チラシの端だけでこの威力。
岩佐又兵衛只者じゃありません。
源氏の服の柄みているだけで気が遠くなります。

同じシリーズの「官女観菊図」のほうは山種美術館で何度か見ているのですが、こちらは初めて。
官女の華やかさはありませんが、これもじわじわといいです。

あと展示の最初にあった三点。「和漢故事説話図」の須磨、夕霧、浮舟。
これはもはや漫画なんですが、ちょっと他の作者にはない臨場感がありありで、いい絵でした。

展示自体は源氏物語に特化しているので、お話の解説を読んでいたのですが、いつもの通り途中からわけがわからなくなり、寝不足もあってくらくらしてきて諦めました。
あさきゆめみしを読んだほうがいいかもしれない・・。

出光美術館 展覧会情報

志村ふくみ展 世田谷美術館。

志村ふくみ展 世田谷美術館

前々から約束していた志村ふくみ展へ。

世田谷美術館、ちょっと歩きますがゆったりしていていいですね。(都心と比べてはイカン)
草木染の紬は力強くて、琵琶湖のほとりの自然を閉じ込めたような作品が並んでいます。

織りももちろんいいけれど、この方の魅力はその文と知性も含め、その生き方そのものにあるのだと思います。
ちょっと粗野な味の紬は地味なようだけど、パワフル。
普通なようだけど相当かぶいた所もあり、うーん着物に負けずに着こなすのはなかなか大変そうだ。
そしてこれに負けない帯というのも大変そうだ。

図録がこれまた充実していまして。
下手な写真集を買うよりよほどお買い得。

・・でも昨日其一のでかい図録を買ってしまったので私は断念。友人が買ったのでなんとなく満足。

しかし美術館に納められてしまった着物というのは、だれも袖を通すことが無いわけで、洗い張りをして柔らかくなることも育つこともないわけで、なんだかそれもちょっと可哀想、と友人と話しつつ、その後は同窓生の出している上野の公募展「風」をはしごして帰りました。

志村展らしく手織りの紬で。

赤い紬 秋の帯

赤い紬 秋の帯

赤いの、意外と合わせやすくていい、と思ったのだけど、致命的なシミを発見してしまってがっかり。
ジャンク品はやっぱり危険なのでした。これはこのまま売ってしまうかもです。
また探しましょ。

しかし久しぶりに着たら、つ、疲れた・・。いや、疲れが溜まっていたのかも。もう一日休みが欲しい・・。

鈴木其一展 サントリー美術館

鈴木其一展 サントリー美術館

鈴木其一 江戸琳派の旗手 展に行ってきました。

始まってから、早く行こう行こうと思っていたのに、これもなかなか行けずにいました。

一度お昼にさくっと観ようと思って寄ったのですが、チケット売り場に行列が出来ていて、時間もあまりなくて諦めたのです。
で、金曜日の昼にリベンジ。
今度はチケットを新宿で買ってから行きましたが、チケット売り場はそんなには混んでなかったです。
波があるらしい。

とはいえ会場内は絵の前に少し列が出来ていて、それなりに時間がかかります。

其一だけでなく、抱一や弟子や息子や、関係者も多数。
観たことのない絵も多数。
其一だけの展示はあまりこれまで無かったし、なかなか無い機会ではないでしょうか。

琳派も時代の変化に伴って、モダンでデザイン的な要素が強くなります。
その分絵画性は低くなりますが、それは時代が求めたものでもあり、其一の資質でもあるのだと思います。

絵を見るとオールマイティで何でも来い。すっきりくっきりした線と色で職人的で明快で華やか。愛嬌もある。
お得意様に宛てた手紙の筆跡にもそのきちっと実直で明快な人柄が伝わるよう。
お江戸好みでこの人モテそうだなあ・・。

図録も充実していたので、購入しました。
結構観ていない絵がある。前期も行きたかった!

着物復活。9月のお出かけ。

紗紬に絹麻の帯。

残暑が厳しくてなかなか着られないでいましたが、所用あって着物です。

重陽の節句だったので、本当は菊モチーフを入れたかったのですが、菊は帯芯入りの帯しか無かったので却下。着物も菊は袷しか持っていない。
まだ菊も咲いていませんしね。
やっぱり旧暦でないと厳しいものがあります。
菊の帯留めなどあると使えるかも。

紗紬に絹麻の帯。

あまり透け感の無い紗紬です。紗とはいえ暑いです。
この後洗いに出す予定なので、汗はまあいいかと。

帯は絹と麻の混紡。こちらも透け感は無いです。
帯揚げはぴりっとした色の絽ちりめん。帯止めは紫のガラス。

春日大社の集まりだったので、鹿です。
今年はご造体の年。もうすぐ新しい神殿に神様が移るというところで、いよいよですね。
いろんな物事が新しくなる時期だと思います。

ホテルでの集まりだけど紬で失礼しました。絽小紋が欲しい。

その前に上野の院展も行ってきました。
あまり公募展は行きませんが、友達が入選したので。
松尾先生の遺作も拝見しました。
牡丹は大分筆は弱っているのですが、しべも花弁も、すごくいいリズムで、魂入ってるなあと。いい絵でした。

院展も世代交代が進んで、随分様変わりした印象でした。
胡粉の綺麗な絵はやはり多いかな。他の公募はあまり見ないのでわかりませんが。

根津美術館 「はじめての古美術鑑賞」

昨日は表参道まで行ったので、打ち合わせの後根津美術館へ。
「はじめての古美術鑑賞」
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html

基本的には水墨画と箔の技法解説など。
メインは四季草花図屏風 喜多川相説筆

この絵は屏風になって初めて生きる構図ですね。
そのままだとやたらに長いすやり霞の水平線が入って、水平方向が間延びして見えますが、
折れると丁度良いリズムができて、見飽きません。

根津美術館にしては混んでいるのですが、でもここ最近の大きな美術館の混み具合からいったら天国です。
作品数も少ないなりに、戻ってもう一度ゆっくり観たり、近づいてみたり、座ってみたり。
そうそう、こういうのが美術館ですよね^^;
おまけの庭園散策も贅沢です。

夏の展示が「はじめての古美術鑑賞」なのは、根津美術館なりに夏休みの自由研究ぽい企画なのでしょうか。
相変わらず年齢層は高かったですが、外人さんは多かった。

最近は小中学校の夏休みの宿題で、美術館に行ってレポートを書くというのがあるらしいですよ。
無駄に美術館が混むのでやめて欲しい・・。美術館も子供目当ての浅い企画になるし。
興味のある子だけ来ればいいんです。ほんと。

帰りに世界堂でパネルなど買って帰りましたが、夏休みは結構仕事が入りました。
ぼちぼちやっております。

大妖怪展 江戸東京博物館。

江戸博の大妖怪展に行ってきました。
http://yo-kai2016.com/

平日の夜が狙い目かと思いきや、ぜんぜん混んでました( ̄▽ ̄;)!
並ぶほどではないけども、絵が小さいので中はやはり短い列があります。

いつなら空いているのだろう。。
さすがに夜なので子供は少なかったですが、昼間はきっと子供が多いものと思います。

お目当ては、真珠庵蔵、伝土佐光信の百鬼夜行絵巻。

良かったですね。やっぱり。
保存状態も良くて、色が綺麗です。

展示はかなり多くて、いつも思うけど、あまり見やすくはないです。
真珠庵本がメインなのに、途中で切れてて半分も見えない。
展示はもっと絞っていいし、余計な装飾にお金かけないでケースを長くしてスペースをゆったり取って欲しいなあ・・。

図録も妖怪ウォッチとかと一緒だったので、今回はつなげると絵巻全体が見える一筆箋を買いました。

百鬼夜行 一筆箋

百鬼夜行 一筆箋

カラバッジョ展 上野 西洋美術館。

DSCF9034

続けて会期終了も近いカラバッジョ展。
こちらももちろん混んでいます・・が、ちょっと前のダ・ヴィンチ(江戸東京博物館)ほどではない。

絵も大きいので少し遠くからでもしっかり見えます。
上手に隙間を探せばひょいひょい見られます。

思ったより点数もあるし、カラバッジョの中でも日本人向けの作品を厳選している感じです。
うちにあるでかい画集を見ながら思いました。

そして各所にある裁判やら、揉め事の記録がすごいですね。
しょっちゅう人と揉めては争っていて、本当に激しやすい性格だったんだなと。
激しやすい人は大体その後がっくり落ち込むわけで、多分自分の精神に短い一生を振り回された人。
でも殺傷沙汰を起こしたあとの、絵がまたいいという・・。
で、そのたびにパトロンが奔走して何とかかんとか。

こういうタイプは現代ではないなあ・・。

ところでカラバッジョって名前じゃなくて地名だったんですね。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ
ミラノに近い村の名前らしいです。ダ・ヴィンチと同じで、カラバッジョ村から来たミケランジェロ・メリージ。
でもミケランジェロでは他と被るので、カラバッジョが通称になったのだと思います。
ダ・ヴィンチというなら、ダ・カラバッジョと言うべきかも??

さて、次は7月の妖怪展(江戸博)を見たいのですがね。
もう土日はやめよう、と心に誓いました^^;

くにくに展。歌川国芳と国貞 bunkamura

DSCF9033

昨日日記ですが。終了間際に行って来ました。はい。混んでいました。
ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞

平日に行けるはずなのに、ずるずると引き延ばしてしまったのが良くなかった。

美術館は平日の夜がベストですねー。

bunkamuraミュージアムはいつも企画が面白いなと思います。

そんなに広くないけれど、大きな国立美術館でやらない作家にスポットを当てて、渋谷の場所柄若年層に興味を持ってもらえる工夫を怠らず、普段も19時までやっているし、グッズ製作も抜かりない。
サイトの充実ぶりも凄い。
民間の美術館として立ち居地をしっかり確保しているなーと思います。

今回の図録も黒地に黒の印刷で、なかなかお洒落。
紙もプリントも良いです。浮世絵の資料は少なかったので、一冊あってもいいかなと。
浮世絵はじっくり味わうというより、仕事の資料って感じが強いですが・・。

お客の年齢層は比較的低く、子供も多かったです。
浮世絵の漫画的なところを良くクローズアップしていたので、とっつきやすいと思います。
実際浮世絵は当時の漫画であり、雑誌であり、映像であり、エンターテイメントだったわけで、その企画意図も正しい。

今回あんまりタイトルが若者向けすぎて、ずるずると引き延ばしてしまったのもあるんですけどね・・。
渋谷の街にあまり近付きたくなくて、これまたずるずると引き延ばした理由かもしれません。
神泉から歩くべきかもしれない。

安田靫彦展。竹橋 国立近代美術館

安田靫彦展 竹橋 近代美術館

安田靫彦展、行って来ました。

その前の恩地孝四郎を見逃したのですが、今回もぎりぎりです。
夜間開館を週2日にして欲しいなあ。

安田靫彦、好きなのですが、大きな回顧展は初めてみるかもです。
大きな展示ならではのよさですが、画家の一生分を大きな流れで観る事が出来ます。

今回何かと驚いたのが、作家の制作年でした。
最初に度肝を抜かれるのが、15歳の作品から始まっていること。
そしてそれが初々しいながら、かなりな完成度で、安田靫彦は生涯さほど大きなスタイルの変遷がありません。
同じ道を、どんどん洗練させて磨いていった人だと思います。
線も色も簡略になり、濁りがなくなって発色するので、むしろ晩年が一番華やかな色彩。
50代でひとつ鮮やかになり、70代以降でさらに華やかさを増す。
そして最晩年までほとんど線が衰えない。少々柔らかくなったのもむしろ丁度良い感じ。
若い頃の作品は、やはり細い線ならではのもろさも感じるのですが、晩年は細いながら豊かなふくらみを感じます。

書をもう少し見たかったですが、今回はあまり見られず。そこは少し残念。

5月の単衣。白地の本塩沢に石楠花の帯。

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白地に麻の葉模様の本塩沢です。白の単衣って緊張する!
玄関出て、思わず一度戻って出直してしまった^^;

微妙に見えにくい位置に薄いしみがあったりするのですが、やっぱり白地だと気になりますね。(自分が)
染み抜きいくらかかるかなー。

単衣の本塩沢の中では厚みのあるほうなのですが、なにぶん白なので、裾よけも強い日差しだと透けるかも。
もう少し長めのサイズが必要でした。(←普段あまり見えないから短め丈でごまかしている)

でも今日見かけた着物の方は皆白っぽい色を着ていました。5月の日差しがそうさせるのか。。

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そして問題の帯。
買った時、夾竹桃だと思ったのですよ。

でもこの色あいで、9寸の冬帯。
なんだか分からないまま、2年?が経過。
夾竹桃だったら夏帯のはずなので、これはやはり石楠花なのでしょうか。いや、石楠花だということにします。

今日は近代美術館で安田靫彦をみるつもりだったのですが、持っていたチケットは常設展のみだったので、時間も厳しかったし常設をゆっくり観ることにしました。
安田靫彦展は15日まで。連休明けに行こうかな。

毎年観ている気がする、「行く春」(河合玉堂)。
何度観てもいいですね。

あと前田青邨がとても好きでした。
大規模な展覧会が少なくて、いまひとつ印象が薄いと思うのですが、前田青邨展やってくれないかな。

帰りは風が強くなって、歩くのが大変。
早めに帰って正解でした。