志村ふくみ展 世田谷美術館。

志村ふくみ展 世田谷美術館

前々から約束していた志村ふくみ展へ。

世田谷美術館、ちょっと歩きますがゆったりしていていいですね。(都心と比べてはイカン)
草木染の紬は力強くて、琵琶湖のほとりの自然を閉じ込めたような作品が並んでいます。

織りももちろんいいけれど、この方の魅力はその文と知性も含め、その生き方そのものにあるのだと思います。
ちょっと粗野な味の紬は地味なようだけど、パワフル。
普通なようだけど相当かぶいた所もあり、うーん着物に負けずに着こなすのはなかなか大変そうだ。
そしてこれに負けない帯というのも大変そうだ。

図録がこれまた充実していまして。
下手な写真集を買うよりよほどお買い得。

・・でも昨日其一のでかい図録を買ってしまったので私は断念。友人が買ったのでなんとなく満足。

しかし美術館に納められてしまった着物というのは、だれも袖を通すことが無いわけで、洗い張りをして柔らかくなることも育つこともないわけで、なんだかそれもちょっと可哀想、と友人と話しつつ、その後は同窓生の出している上野の公募展「風」をはしごして帰りました。

志村展らしく手織りの紬で。

赤い紬 秋の帯

赤い紬 秋の帯

赤いの、意外と合わせやすくていい、と思ったのだけど、致命的なシミを発見してしまってがっかり。
ジャンク品はやっぱり危険なのでした。これはこのまま売ってしまうかもです。
また探しましょ。

しかし久しぶりに着たら、つ、疲れた・・。いや、疲れが溜まっていたのかも。もう一日休みが欲しい・・。