四百年目のうつわ展 浜野まゆみ 山本亮平 矢野直人

鎌倉まで出かけたので、こちらもはしご。

横浜でやっていたこちらも同級生(予備校の)浜野まゆみさんの展示です。
ちらっと覗くだけのつもりが、まんまと1つお持ち帰り。

今回は浜野さんのではなくて、山本亮平さんの酒器を持ったら離せなくなってしまったので・・。

山本亮平 猪口

これで日本酒飲んだら美味しそうでしょう~?(ってほとんど飲めないくせに。)

3人とも、土だとか、窯だとか、釉薬だとか、とても原始的なところまで遡って研究している方たちで、ほとんど骨董の味わいがあります。
逆に、機械化、近代化の中で何が失われたかというのがはっきりと見えてくるような展示でした。

過去の逸品と並べられるものを作るには、多分ここからはじめなくてはいけなかったんでしょうね。

この三人の企画展は今後いくつかのギャラリーで巡回するようです。
来年は東京でもあるようです。また楽しみにしています。

あ、その前に草堂さんにも浜野さんの新作がもうすぐ届くようです^^これまた楽しみです。

天内純子×古川葉子 二人展 すみわたらむ

すみわたらむ 展示DM

大学の同級生の展示を観に由比ガ浜まで。
・・遠いよ。でも素敵な古民家を使った展示で、ちょっと癒されて帰りました。
何となく、遠くの親戚の家に遊びに行って来た感があります。

天内純子×古川葉子 二人展
DMはミライ・デザインで作成させていただきました。真ん中で二つ折りになるパンフレット状です。

すみわたらむ 展示DM

DMを偶然みかけて、来てくださった方もいたという話で、良かったなーと。

今回古民家での展示を意識してか、天内さんの屏風が2点ありました。
古い屏風に自分で加工して紙を貼ったということなのですが、紗の布が張ってある風炉先屏風に薄い紙をはったものがDMにも使われています。
これ、自然光を透過して、とても綺麗でした。

水だけに、透明感のある素材がしっくりきますね。

古川さんは面識はなかったのですが、以前から作品は見かけていたので、何となく知っている人のような。
ふっくりした、どことなく色っぽい線の作品を作る方だなーと。

今回細い雲のような作品が、天鳥船みたいで素敵でした。

展示は明日まで。どうぞお出かけください。

N響定期公演 フランソワ・ルルー

N響定期公演

美大仲間に、是非聴いて!ちょっと無理してでも聴いて!と強硬におすすめされて、さくっと聴いてきました(別にチケットをくれるわけではナイ。一緒に行こうというのでもナイ。)
オーボエのフランソワ・ルルーが素晴らしいってことで。

・・いや確かに凄かったです。
3階から見ていると、おもちゃ箱の中から飛び出してきたみたいなキュートな姿で、吹きながら魔法をかけているようでした。
ルルーが入っただけで、N響の音がおされなフランス風味に。
超絶技巧だけどとにかく楽しそうで、お洒落で。

NHKホールでは音があまり響かず、ちょっと残念ですが、1500円の3階席じゃ仕方ないか。
秋のレ・ヴァン・フランセ公演、聴きたくなりました。

その後大学の教授の個展に寄って帰宅。
どちらかというと室内楽とかピアノソロが好きでオケはあまり聴かないのだけど、たまにはいいですね。

お茶

日曜のお茶。なんか習慣化している。
この豆大福はイマイチ・・。

小千谷縮に鉄線の帯で深沢 潺画廊へ。

土日しかやっていない、という同級生の展示を観に、潺(せん)画廊へ行って来ました。
仏淵静子展、今回もそこはかとなくアブノーマルな空気が漂っておりました。
切り詰めた表現が和空間にしっくりきています。

駒沢大学深沢キャンパスの裏で、広い敷地に素敵なお庭と素晴らしい建築の画廊さんです。
古い日本の、贅を凝らした造りで、ここに着物着て行かなくてどこに行くの?という場所。
なので、蒸し暑いですけど着物です。

最大限涼しく、小千谷縮に麻の帯。襦袢も麻。帯枕もへちま。でも暑いよ^^;
あ、6月になったので絽は解禁ということで、半衿と帯揚げは絽になりました。

小千谷ちぢみコーディネート

冬にこれっと見つけて即決した小千谷縮、古い生地みたいで袖幅はぎりぎりで、肩幅は広めです。
その分身幅も大きくなっていますが、これを小さくすると身幅と肩幅の差が大きくなり過ぎるので、あえてそのままに。
単衣は多少幅大きめでも問題ないです。

小千谷縮に麻帯コーディネート

帯もお気に入りの鉄線です。
白い三分紐に帯留めはメノウ。
日傘や草履も白系でさっぱり。

おまけ。週末のお茶。
最近大福が多い(←危険)

お茶 松田路子の皿

カラバッジョ展 上野 西洋美術館。

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続けて会期終了も近いカラバッジョ展。
こちらももちろん混んでいます・・が、ちょっと前のダ・ヴィンチ(江戸東京博物館)ほどではない。

絵も大きいので少し遠くからでもしっかり見えます。
上手に隙間を探せばひょいひょい見られます。

思ったより点数もあるし、カラバッジョの中でも日本人向けの作品を厳選している感じです。
うちにあるでかい画集を見ながら思いました。

そして各所にある裁判やら、揉め事の記録がすごいですね。
しょっちゅう人と揉めては争っていて、本当に激しやすい性格だったんだなと。
激しやすい人は大体その後がっくり落ち込むわけで、多分自分の精神に短い一生を振り回された人。
でも殺傷沙汰を起こしたあとの、絵がまたいいという・・。
で、そのたびにパトロンが奔走して何とかかんとか。

こういうタイプは現代ではないなあ・・。

ところでカラバッジョって名前じゃなくて地名だったんですね。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ
ミラノに近い村の名前らしいです。ダ・ヴィンチと同じで、カラバッジョ村から来たミケランジェロ・メリージ。
でもミケランジェロでは他と被るので、カラバッジョが通称になったのだと思います。
ダ・ヴィンチというなら、ダ・カラバッジョと言うべきかも??

さて、次は7月の妖怪展(江戸博)を見たいのですがね。
もう土日はやめよう、と心に誓いました^^;

くにくに展。歌川国芳と国貞 bunkamura

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昨日日記ですが。終了間際に行って来ました。はい。混んでいました。
ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞

平日に行けるはずなのに、ずるずると引き延ばしてしまったのが良くなかった。

美術館は平日の夜がベストですねー。

bunkamuraミュージアムはいつも企画が面白いなと思います。

そんなに広くないけれど、大きな国立美術館でやらない作家にスポットを当てて、渋谷の場所柄若年層に興味を持ってもらえる工夫を怠らず、普段も19時までやっているし、グッズ製作も抜かりない。
サイトの充実ぶりも凄い。
民間の美術館として立ち居地をしっかり確保しているなーと思います。

今回の図録も黒地に黒の印刷で、なかなかお洒落。
紙もプリントも良いです。浮世絵の資料は少なかったので、一冊あってもいいかなと。
浮世絵はじっくり味わうというより、仕事の資料って感じが強いですが・・。

お客の年齢層は比較的低く、子供も多かったです。
浮世絵の漫画的なところを良くクローズアップしていたので、とっつきやすいと思います。
実際浮世絵は当時の漫画であり、雑誌であり、映像であり、エンターテイメントだったわけで、その企画意図も正しい。

今回あんまりタイトルが若者向けすぎて、ずるずると引き延ばしてしまったのもあるんですけどね・・。
渋谷の街にあまり近付きたくなくて、これまたずるずると引き延ばした理由かもしれません。
神泉から歩くべきかもしれない。

ローズガーデンでスケッチ。

Dr.本間ローズガーデン

今年もワンハンドレッドヒルズの本間邸ローズコンサートに行って来ました。
尾見林太郎さんのピアノと城戸春子さんのチェロ。

尾見さんの平均律/バッハがとても良かったです。
直前にプログラムに加わっていて、大丈夫かなと思いましたが、これが一番でした。
ピアノと曲の相性もあるのだと思いますが、音も一段と澄んでいて、かつ重厚で、違うピアノを弾いているようでした。
すごい集中力。
音楽家はその曲の「旬」があって、早すぎても危ういし、弾きこみすぎても盛り上がりに欠けたり、なかなか調整が難しいなあと思いますが、ダイレクトにピアニストの気持ちを反映した生演奏は録音には無い楽しみです。
あ、アンコールのトロイメライも生演奏ならではの面白さで、「月光」が終了した後のざわざわっとした会場の雰囲気が、だんだんに静まって引き込まれていくのがわかり、それにつれて音も伸び、会場全体の空気が変わる臨場感が楽しかったです。

城戸さんも、バッハ、シューマン、ブラームス、と選曲が被ってました。
ブラームスのチェロソナタ2番を丸ごと演奏してくれました。
この曲、デュプレとバレンボイムの印象が強くて、甘ーい恋人同士の印象なのですが、女性二人だとそこまでべったりでなく、さらりと聴かせてもらいました。

今年は例年より花が早く、6月の薔薇はすっかり散り際。
上の白いバラも朝描いたら、夕方には散ってしまいました。

薔薇のスケッチ

こちらのバラも夕方には花がしぼんできましたが、ぎりぎりまでスケッチ。今回は時間も少なめ。

一重のバラは好きですが、花の寿命が短いのかもしれません。
まだ蕾はたくさんありました。

スケッチする場合、花よりも大事なのは、茎や葉、蕾だったりします。
葉の付け根や、とげ、蕾のガク、若葉なんかを描いておかないと後で困るのです。

なので、どちらかというと蕾に力点をおいたスケッチ。

今回もホルベインのパレットを持っていきました。コンパクトな優れもの。
小学校から使っていますが、よく考えてみたらもともと父のお下がりだったような・・。
相当年季が入ってます。
錆が出ているので、新しくしてもいいですが、まあもう少し。

ホルベイン透明水彩スケッチパレット

一夜明けて、左腕が痛いです。
やっぱりイーゼル買おうかなー。細くて軽いスケッチ用。

足も痛いです。
楽でお洒落なヒールが欲しい。。

ローズガーデンコンサート。

120511-4[1]

今日はこれから千葉のローズガーデンコンサートへ出かけてきまーす。
スケッチ準備OK。
今年はちょっと遅い日程なので、薔薇が咲いているかどうか・・。

いいお天気になりそうで、薄着にしたけど今ちょっと寒いです^^;
コンサートとスケッチって着る服に困ります~。

iriiri 入江優子さんのブローチ。

iriiri 入江優子 ちょうちょブローチ

本日のお買い物。

西荻で人形作家のiriiriさんの個展をやっているのをFBで見かけて、寄らせてもらいました。

DMが可愛いなーと思ったのですが、検索したら、以前インテリアショップで見かけたふくろうのスピーカーの作家さんだと判明。
ふくろうスピーカーも可愛かったのですよ。売り切れていたけど。

置いてあるもの皆可愛かったですが、ちょっと悪そうなちょうちょのブローチにしました。
んーもう一個欲しいな。

三渓園に行って来ました。日本の夏じたく展

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横浜の三渓園、日本画の人間には三渓日本画賞が有名ですが、一度お庭を観にいきたかったのです。
丁度打ち合わせの予定もあり、日本の夏じたく展も一度観たかったし、スケッチもしたい、てことで遠路出かけました。

最近連日打ち合わせでちょっと疲れ気味だったので、昼からのスタート。
(この時点でちょっとダメダメ)
着いたの2時過ぎ。
遠いですね。やっぱり。
湘南新宿ラインは早いけど座れないし、バスも座れないし、スケッチ道具を持っているときつい。

お天気は丁度良い明るめの曇りだったのですが、あまりスケッチは出来ませんでした。
全体のランドスケープが綺麗な場所なので、風景より近くの花を描きたいタイプには向かないかもです。
写真を撮りたい人が多いし、結婚式の前撮り?な方たちもいたり、集団さんが来たり、落ち着いて描く場所が少ないです。

仕方ないので、公園の隅で菖蒲や猫を軽くスケッチ・・。
目に望遠レンズが欲しい。
一番小さなスケッチブックしか開けませんでした。

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記念写真を撮るには絶好の場所だと思います。
朝早い時間からロケするといいでしょうね。

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日本の夏じたく展があったので、園内涼しげなお着物の方が多かったです。
良い布の着物に、きれいな着付けの方が多い印象でした。
今回は夏じたく展は観るだけ。
素敵な竹の帯留めがありました。

一度着物で来たいところですが、車か、もう少し楽なルートを考えないと厳しいですね。。