根津美術館&井草八幡宮。

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根津美術館で始まった「春日の風景」展を観に行って来ました。
春日曼陀羅と呼ばれる軸物を中心に、奈良の宝物がゆったりとしたスペースで観られます。
春日曼陀羅、先日読んだ「アマテラス」を思い出しつつ、拝見。

本地垂迹説による神仏習合の図。
八百万の神は仏が様々な形をとって権現したものという。。
仏教が栄える時代に古来の宗教を融合させるための支配者の方便、という向きもありますが、本当の所は分かりません。
中世の文物には、神が祈りの最中や夢に現れて自身の本地(仏としての名前)を告げたという記録も多くあるようで、必ずしも寺や神社が理論で画一的に決めたものではなく、一修行者の体験から発した説話も多くあるようです。

そんな話を読むと、祈るものに合わせた形で神が現れるというのは別に普通のことなのかもしれないと、日本の神様の柔軟さを思うとそれもありかな、と思えます。

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こちらは地元の鎮守。井草八幡宮。
楼門だけみると大宮の氷川神社にも似ているんですが、雰囲気は全く違いました。
背の高い森に囲まれたお社で、ちょっと胎内巡りを思い出してしまいました。
深い谷底にあるようなイメージで、本殿も奥まっていてひっそりしています。
何となく一度いっただけでは気の引ける神社でした。

その他画像はフォト蔵さんにアップしました。