阿蘇神社。

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阿蘇神社

またまた5年前の写真ですが。

地震で崩れてしまった阿蘇神社の拝殿と楼門。

楼門は先日ニュースで、文化庁の調査が入り、再建可能と報じられました。
それは良かったのですが、拝殿のほうは昭和の時代に改修されたため、
重要文化財指定がされず、自費で再建しなくてはいけないのだそう。これは大変。

本来日本の神社は伊勢神宮のように、数十年で新しくする(再生する、生まれ変わる)ものだと思うので、神道的には必ずしも古いものがいいという考えでは無いと思います。
ですが、今式年遷宮を実施しているのは、伊勢の他、上賀茂神社など数社。
春日大社のご造替も、重要文化財指定されているため、完全な建て替えではなく、リニューアルの形をとっていました。
下鴨神社もかつては式年遷宮を行っていたけど、現在は国宝指定されたため、修復のみ。
鹿島神宮、香取神宮、諏訪大社、宇佐神宮・・の大きな神社もかつては行っていたけれど、今は重文指定されていて、建て替えはしていないようです。

時代の流れで木造の寺社建築が希少になって、古いものを壊すには忍びない、技術者も減り、再建が難しくなっているのが一番の理由だと思いますが、重要文化財指定されていなければ、国の援助がない状態で修繕費を賄わなくてはいけないというのもあるのかな。
かつては土地の領主が鶴の一声で奉納していたんでしょうが・・。

阿蘇神社も新しい材を補いながら、もう一度生まれ変わることと思います。
拝殿の再建は全国的に支援が必要になるかもしれませんね。
阿蘇山を鎮め、土地のシンボルでもある神社、再建を待っています。

壊れても再生する、常に若々しく力強い、日本の神様はこの災害の多い国で生きる人にやはりふさわしい思想なのだと思います。

阿蘇神社裏のカフェ、Tien Tienさんもご無事でした!
こちらは古い洋裁学校の建物だったと思います。
次の熊本行きの時にはきっと寄ろう~。

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