石畑哲雄さんの塗りのお椀。

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駒場東大前 草堂さんで塗りのお椀を購入。
輪島の石畑哲雄さんという作家さんのお仕事です。
前々から欲しいと思っていた、シンプルで使い勝手の良い、本物の漆の器。
本物の、というところがポイントで、今漆器として売られているもののほとんどが化学塗料またはその混合品だということで。。

やはり日本人として、japanの名を持つ本物の漆を使ってみたいではないですか・・と前々から思ってはいたのです。

ある程度の価格は工程を考えれば納得のいくものだし、陶器のように欠けることもなく、万一ひびが入っても、上から塗りなおしたらほとんど分からなくなるのだそうで。ほぼ一生ものです。
というわけで、ここなら間違いない草堂さんの取り扱い品です。

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伝統的な漆器であると同時に、シンプルで洗練されていて、さらに温かみもある、というようなものはなかなか無いのですが、これ、かなり私の理想形です。

石畑さんの器は、木地の削り跡をわざとツルツルにしないで漆がけをしているそうです。
なので、よおく見ると削り跡が漆の上からも確認できます。
これがほっこりしたぬくもり感になっているのですが、凸凹のある木地に直接漆をかけるので、通常よりもたくさんの漆を使うそうです。

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横から見ると少し口が反ったチューリップカップ型。
お椀は深めが好きな私は最初にこれに目が行きました。
お店では他にも大型のものや普通に半円型のものもあります。どれも手に持つと軽いです。
わざと磨きこまずに仕上げているそうですが、長く使うほどにツルツルと光沢が出てくるそうです。それもちょっと楽しみです。