アンティークの帯。
サイズや状態に難ありの品なのですが、とりあえず飾ってみました。
この帯、かなり盛りたくさんの柄でして。
こちらが本来の表だと思いますが、梅の柄だけど、絽の夏帯です。
たれ先には竹、見えないけど手先には蘭、前柄には菊が描かれています。
4つ合わせて四君子の柄なので、夏でもOKになります。
四君子はもともとは中国でよく描かれた柄で、4つの草木の特徴が君子の美点に通じるということで文人に好まれたようです。
日本でもかつてはおなじみの柄だったはず。
いまだと夏に梅の柄??ってなっちゃいそうですが。
この帯はさらにお太鼓の裏と、前柄の裏にも柄があって、お太鼓の裏は竹にトンボ、前柄の裏はやはり竹に蛍。
裏側も巻けるのかと思ったら、裏はやはり裏のようで、巻くと前柄が上下逆さになりました。
どちらにしても長さが微妙で、袋に短し名古屋に長し・・。
名古屋に仕立てなおすのもありですが、ちょっと汚れも気になるところ。
しかし絵柄の筆致はかなり見事なので、これはやはりディスプレイ&サンプルかなあ~。勿体ないけど。。
四君子は基本の筆の動きが全て入っているということで、お手本にもなる一本です。