井戸の茶碗。

井戸の茶碗、って落語がありますね。結構好きな話です。
萩と書いてあったのを買ったのですが、なんか井戸っぽいなと思っていた茶碗。
そもそも井戸ってなんだっけ?朝鮮半島から来たんじゃなかったっけ?
と思いはじめて調べたら、井戸のお約束というのがネット上にありました。
130904-1[1]

130904-4[1]

茶道入門さんから勝手に借ります。↓
1. 枇杷色の釉が高台(こうだい)まで全体にかかり土見ずになっている。
2. 茶だまりに、器を重ねて焼いた跡である目跡(めあと)がある。
3. 胴部に、井戸四段・五段などと呼ばれる轆轤目がある。
4. 高台脇の釉薬が粒状に縮れて固まった梅花皮(かいらぎ)がある。
5. 高台の脇を箆などで削り取る脇取(わきどり)によって高台が竹の節に似ている
竹節高台(たけのふしこうだい)となっている。
6. 高台内側の削り痕の中央部が突起をなしている兜巾(ときん)がある。

なるほど。確かに条件満たしております。
じゃあ、萩と井戸の関係は?
というと、古く朝鮮半島から帰化した初代坂高麗左右衛門が萩に窯を開き、代々優れた井戸茶碗を残しているということです。
これも和製井戸茶碗ということでしょうか。

これはかなりざっくり男性的な形に見えます。厚みもあって深いので、カフェオレボウル的にたっぷりお茶を煎れるのに丁度よくて、ついマグカップよりもこちらを使います。
萩の七化けというのだそうで、今も充分いい色なのですがまだ色が変わりそうで楽しみです。