薔薇の日本画。その2

rose2

もう一枚、バラの小品です。

サムホールサイズ。かがり火みたいだなと思いつつ描いたので、「篝火」にしようかと思います(字難しいですね)。

これだけ額が違うのは、サムホールに通常の仮縁だと余白が詰まりすぎてしまうので。
うちにあった箱額に入れてみました。
ちょっと離れた場所に飾ってもらおうかな。

これは急遽新しく描いた小品。なぜかというと、一枚失敗したので・・^^;

というか、今回トラブルが多く、失敗した絵がいくつかあったりします。。

ひとつには、アルミの箔を使ったもので、箔が途中で割れてしまったのがあります。
アルミの箔は学生の頃などよく使っていたので、特に問題なく使えると思っていたのですが、どうやら劣化が早く、やはり弱いようです。
その点金箔は強いです。安心して描けます。
問題は白い箔が欲しいときなのですが・・やはりプラチナかなあ。予算的に厳しいですが。

そういった基本的な技術はもちろんですが、失敗成功にかかわらず、出来た日本画を見ていると下手くそだなーと良く思います。
謙遜ではなく。
デザインやイラストを描いている時はそういう感覚はまず無いのですが、日本画の絵の具は本当に人を落ち込ませる絵の具だと思います。。

そんな時に思い出す言葉。「大功は拙なるが如し」(老子)
真の功者は上手く見せようと小手先の小細工をしないので、一見稚拙にみえる の意

拙作の場合は下手が下手に見えているだけのことですが^^;
しかし小手先で上手くみせるような絵は描くまいと思います。そうしていればいつかは本当に巧くなるんではないかと。

老子、さすがにいいこと言っています。
こういうのを雅号にもらうといいんだろうなと思って、ふと考えると、あ、鈴木大拙さんはこの言葉から号をもらっているんですね。
先を越されました~。