展覧会の着物。

日本画家の着物、っていうと、髪をセットして華やかな友禅の訪問着というのが一般的なイメージかなーと思いますが、、私のは織りのごくカジュアルなもの。
場合によりけりですが。

暑いという予報を受けて、単衣にしました。
一日目は結城縮みらしき単衣と、いろんな色が混じった八寸名古屋。
秋らしく橙色系で。

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(しまった!帯逆さでした。)
二日目は紅型風の草木型染め。ススキと菊、渡り鳥が入った秋の帯です。

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足元は通年はける足袋に、カレンブロッソの墨色×すみれ色
襦袢もさすがに夏ものはどうかと思ったので、綿のうそつき半襦袢に半無双の袖をつけました。

東京にこのまま帰ると寒いので、上にショールを一枚持参。・・でもショールでは足りないくらい寒かったです^^;

で、着物で飛行機は初めてだったのですが、、鳴らしてしまいました。
うーん。やっぱり?みたいな。

原因は帯周りだと思うのですが、これですかね?
あとはスナップボタンくらいだし・・。
帯板の金具。冬でも蒸れないメッシュのゴム付きを使っています。便利なんですけど。

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まあすぐに解放されたのですが、金具無しを買っておかなくてはと思いました。
日本だからまだ着物も珍しくないし、どうということも無いですが、これが海外だと大変ですねえ。

あと髪型も後ろに出っ張ると頭が落ち着きませんね。
一度おろしてまとめて空港でやり直すしかないかな?
私のは超簡単まとめ髪だからそれでもいいかも。何事も少しずつ経験ですね。。

日本画続き。芍薬、バラ。

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今回花の絵が多いです。

芍薬はもともとピンクだったのですが、黒い花器に赤い花が欲しくて変えてしまいました。M10号。

芍薬も牡丹も日本画の定番過ぎて、難しいモチーフです。
今度は牡丹のスケッチに行こうかな。

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こちらはdozen rosesといって、12本の薔薇の花束です。F10号。

確か広島の薔薇専門の農家さんが作っているとか。

あまり花束を描くことはしないのですが、これは1つずつ花の形が違って面白かったので。

ダズン・ローズは、大切な人へ贈ると幸せになれるといういわれがあるそうで、プロポーズや結婚式でも使われるようです。
12本の薔薇にはそれぞれ意味があって、「感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠」を象徴しているそうです。

(・・というのはネットの豆知識です。)

これまた洋画の定番モチーフですが、お部屋にあるとぱっと幸せな気分になる絵にしたいなーと思って描いております。

ハラダマホ&イシバシミキコ二人展 熊本ギャラリー楓にて

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東京に帰ってきました~。

日曜の夜、羽田からの帰り道が寒かった!!

最初の二日間、在廊させていただきましたが、地元の熊本日々新聞の記者さんや、県立美術館の学芸員さん、常連のお客様に作家さん、マホさんのお友達に、私の親戚、友人知人とたくさんの方にお会いできました。
(新聞にも記事を載せて頂きました。有難うございます!)
151026熊日「二人展」
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ギャラリー楓さんの展示室はコンクリート打ちっぱなしなのですが、これが意外なほど日本画にもしっくり来ました。
やはり東京では無い広さ。旧作も充分並べられました。
こんなに自作をたくさん並べたのは始めてです。
絵と器の組み合わせも違和感なく、包容力のある空間です。

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ハラダマホさんの新作もいろいろ。題名を見るのがまた楽しいのです。

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DMや絵はがきも並べています。

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こちらはお庭が見える小部屋。
素敵な別荘にいるような気分です。
「絵がおうちにある感じ」が出ていて、非日常過ぎない、程よい日常感が嬉しいです。

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↓ハラダマホさんの練り上げ大鉢(カシマシ)と、日本画、DMが並んでおります。

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こちらの部屋は自然光がたっぷり入るので、のんびり座っていただくと金箔の光による変化が楽しめます。

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鳥が来るお庭。ずっと眺めていても飽きません。

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ハラダマホ&イシバシミキコ 二人展は、熊本市のギャラリー楓にて
11/8まで(月火休 祝日営業)開催しています。どうぞお出かけ下さい。

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行ってきます。

おはようございます。
今日から熊本にて、メールなど返信が出来ません。
月曜以降対応させていただきます。
パソコンは持っていかないことにしました。

お急ぎの方は携帯へどうぞ~。

では行ってきます。

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イシバシミキコ

小さな墨の絵。作成中。

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こちらもぎりぎりで作成中。
手のひらサイズの小さな墨の絵です。
今回手ごろな額の在庫が少ないです。また補充しに行かねば。

ハラダマホ&イシバシミキコ 二人展
ハラダマホ:練り上げの器 イシバシミキコ:日本画、墨絵、ポストカード
2015年10月24日(土)~11月8日(日)
11:00~18:00 (月・火はお休み 祝日営業)

ギャラリー楓(熊本)
熊本市神水1-14-23 096-382-8320

ところで、熊本の天気予報を見ていて、私びっくりしました。

週末の最高気温が27度。にじゅうななど?!
す、すみません。南国を甘くみていました。
東京が最近少し涼しいものだから、すっかり着物は袷のつもりでいたのですが、27度と聞いてはどう考えても単衣ですね。。
襦袢も麻のレベルですね。半襟つけなきゃ。
夜は涼しいのかな。一応ショールも必要かな。

うわあ、また単衣を出さなくては。居敷き当てをつけるつもりで放置していたのですが、縫いますかね・・。
足袋はどうしよう、草履はどうしよう、・・と一瞬パニックになりました^^;

が、思い返してみると、昨年の10月末も丁度暑い日で、急遽単衣に逆戻りしたのでした。
というわけでその日のコーディネートを参考にしてみます。

こんな時に着物の覚え書きは便利~。

春の絵はがき。

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季節の絵はがき、春だけ出来ていなかったのですが、これで完成。
展示で春夏秋冬をそろえたかったのです。
やっぱり展示ぎりぎりにならないと作らない・・。

実物はWebより少し色が薄めかなと思います。

左上から、
春の野の花、桜にオナガ、仔犬
めんどりとひよこ、芥子、花筏

例によってぎりぎりしか刷っていないので、在庫がありません。

ショップには後日アップしたいと思います。

薔薇の日本画。その2

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もう一枚、バラの小品です。

サムホールサイズ。かがり火みたいだなと思いつつ描いたので、「篝火」にしようかと思います(字難しいですね)。

これだけ額が違うのは、サムホールに通常の仮縁だと余白が詰まりすぎてしまうので。
うちにあった箱額に入れてみました。
ちょっと離れた場所に飾ってもらおうかな。

これは急遽新しく描いた小品。なぜかというと、一枚失敗したので・・^^;

というか、今回トラブルが多く、失敗した絵がいくつかあったりします。。

ひとつには、アルミの箔を使ったもので、箔が途中で割れてしまったのがあります。
アルミの箔は学生の頃などよく使っていたので、特に問題なく使えると思っていたのですが、どうやら劣化が早く、やはり弱いようです。
その点金箔は強いです。安心して描けます。
問題は白い箔が欲しいときなのですが・・やはりプラチナかなあ。予算的に厳しいですが。

そういった基本的な技術はもちろんですが、失敗成功にかかわらず、出来た日本画を見ていると下手くそだなーと良く思います。
謙遜ではなく。
デザインやイラストを描いている時はそういう感覚はまず無いのですが、日本画の絵の具は本当に人を落ち込ませる絵の具だと思います。。

そんな時に思い出す言葉。「大功は拙なるが如し」(老子)
真の功者は上手く見せようと小手先の小細工をしないので、一見稚拙にみえる の意

拙作の場合は下手が下手に見えているだけのことですが^^;
しかし小手先で上手くみせるような絵は描くまいと思います。そうしていればいつかは本当に巧くなるんではないかと。

老子、さすがにいいこと言っています。
こういうのを雅号にもらうといいんだろうなと思って、ふと考えると、あ、鈴木大拙さんはこの言葉から号をもらっているんですね。
先を越されました~。

春日大社のご造替シンポジウム。本塩沢に単衣帯。

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先週のお出かけ。
先月行けるかな~と楽観的に申し込んだシンポジウムでしたが、やはり展示前とあって、ばたばた。
仕事もあったので、途中で失礼させていただきましたが、久々の着物のお出かけで気分転換できました。

袷の本塩沢は手触りが涼しくて合わせやすくて嬉しい一枚。
でもやっぱり袖丈ちょっと短いな。

帯は型染め風の模様を無理やり織りで作りました的な?八寸名古屋。
やはり型染めの方が欲しいんですけど・・。お安かったし、便利な八寸なので、良しとします。
まだ日中は汗ばむ気候なので、色は浅めのコーディネートです。

シンポジウムのゲストは雅楽の東儀秀樹さん。
一度聴いてみたかったのですよ。

今回はパネリストとしての登場だったので、基本はトークでしたが、少しだけ演奏もしてくれました。
雅楽の方なので、以前聴いた能楽の源次郎さんのようなトークかと思っていましたが、
キャラクターが違いすぎる~。

いや、相当にとんがったお方で意外でした。
帰国子女というのも納得。宮内庁の楽師を辞めてフリーで活動されているのも納得。

今度小学校で義務教育に取り入れられる英語や、音楽の授業にも相当いいたいことがあるご様子。
英語の授業を増やす時間があれば、日本の伝統に触れる時間をもっと増やすべきだと。
真に国際化というのは、英語がしゃべれる事ではなく、自国の文化を自信を持って紹介できることだというのが大筋でした。

このあたりは確かに共感するところ大いにあります。
英語教育については先日もありましたが、難しいですね。
私たちの世代も含め、上の世代は、読めてもしゃべれないタイプの英語教育を受けた人間で、英会話がある種のコンプレックスになっているのだと思います。

向いている子にはどんどん2ヶ国語でも3ヶ国語でも話せるようになって、日本を紹介して欲しいとも思うけど、もちろん日本文化も学んで欲しい。
悩ましいところです。