銀座煉瓦画廊さんへ。春色米沢紬に型染め更紗の帯。

銀座むら田 村田あき子のきもの365日銀座むら田 村田あき子のきもの365日

村田あき子さんの展示、講演を聴きに行ってまいりました。
平日なのに大盛況で、何より。
煉瓦画廊さんは素敵な着物の方が集まるので、眼福です。

DMのイメージ的にこの着物がいいかな、と。
水色の紬を出しました。
この着物、先日いいかげん汚くなってきて、洗い張りに出して、表裏・上下を換えてもらったり大工事したら少しは綺麗になったかな。
が、丈が縮んでしまって、胴継ぎを入れてもらってます。
もともとぎりぎりの身丈しかなかったとこに、5cm近く縮んでました。
腰紐のところにぎりぎり5cmくらいの継ぎが入っていて、これで見えなくなるの??と半信半疑で着てみると、意外やちょうど見えなくなります。
あまり褄を斜めに上げると危険です。
腰紐の位置も少しずれると危険なんですけども。。逆に目印にして着るイメージで。
私以外に着られない着物になってしまいましたが、、多分この着物にはラストオーナーなので、勘弁してもらいましょう。

米沢紬 型染め更紗の帯

帯、皆さんにむら田のですか?って聴かれましたが、、すみません違うんです。。
古~いやつです。
今日はさすがにむら田さんの帯の方が多くて、素敵な織の帯がたくさん拝見できました。

米沢紬 型染め更紗の帯

久々の着物で、初めての帯で、小物もろもろ準備してなくて結構時間がかかってしまいました(←遅刻)。
今日は何しろ強行軍だったので。

今日の講演でおっしゃっていた通り、前の晩の準備が大事・・ですよねー。
むら田の奥様は余裕をみて15分、だそうです。そのぐらいちゃっちゃと着られるといいんですが、迷いがあると駄目ですね。

むら田の奥様の黒っぽい結城を観て、あ、やっぱり結城いいなーとまた結城熱が・・。
2,3月は余裕が無かったので、着物もご無沙汰でしたが、4月はまた着たいと思っております。
あー桜の帯も出さねば。(遅い)

岩佐又兵衛 源氏絵展 出光美術館

岩佐又兵衛 源氏絵展

昨日打ち合わせに出かけたついでに銀座に寄って、ギャラリーと美術館へ。

岩佐又兵衛の「源氏物語 野々宮図」がポスターになった企画展。
チラシをどこかで入手してから、クリアファイルに挟んで机の上にもろもろ進行中の書類と一緒に積んであったのですが、このチラシの端が目に入るたび、「なんだこりゃ、超絶技巧・・!」と毎回びっくりするのです。

チラシの端だけでこの威力。
岩佐又兵衛只者じゃありません。
源氏の服の柄みているだけで気が遠くなります。

同じシリーズの「官女観菊図」のほうは山種美術館で何度か見ているのですが、こちらは初めて。
官女の華やかさはありませんが、これもじわじわといいです。

あと展示の最初にあった三点。「和漢故事説話図」の須磨、夕霧、浮舟。
これはもはや漫画なんですが、ちょっと他の作者にはない臨場感がありありで、いい絵でした。

展示自体は源氏物語に特化しているので、お話の解説を読んでいたのですが、いつもの通り途中からわけがわからなくなり、寝不足もあってくらくらしてきて諦めました。
あさきゆめみしを読んだほうがいいかもしれない・・。

出光美術館 展覧会情報

ARTでCHARITY展2016。カンボジア絵絣の小物。

dscf9369

昨日午前中だけ顔を出して、ゲットしました。
NPOのカンボジア支援団体CYRさんの出品されている小物です。

カンボジアシルクで出来ていて、以前もカエルさんを買いました^^
今回は大きな手のヤモリ?に一目ぼれ。

下の絵絣は名刺入れです。
今使っている大島のが大分擦り切れてきたので、だめになったら使う予定。
大島にも似ていますよね。

ちょっと申し訳ないくらいのお値段なので、売り切れ必至。
プレゼントにもぴったりです。
どうぞお早めにお気に入りをゲットしてください。。

ARTでCHARITY展2016

ARTでCHARITY展2016

着物で銀座・浅草。アンティーク結城紬に手織りの洒落袋帯。

着物で浅草

展示の準備やら仕事やら、超余裕がないのですが、おまけに風邪気味ですが、11月中に片付けておきたい用があり、えいやっとお出かけしました。
浅草吾妻橋前です。
まだコートを着るほどでもないので、道中着にショール、ロング手袋です。

無地結城紬に洒落袋帯

珍しく人に撮っていただきました。
デザート食べて満足、の図。手元くつろぎすぎ。

結城は古~いやつで、柔らかくって、光沢も出て、上等。
布の力が凄く強いので、染の帯ではどうもバランスが悪く、手織りの帯を合わせました。

手織り洒落袋帯

読み本に松竹梅かな。おめでたそうな柄です。

染・織・繍を楽しむ4人展 DM

銀座も行きました。
DMを作らせていただいたこちら。

染・織・繍を楽しむ4人展 DM

東銀座は東京でも一番の着物スポットですが、やはり着物のお客様がたくさんいらしたそうです。
裂織のポーチや日本刺繍の帯留め、型染めの手ぬぐいなど、手を出しやすいお値段のものからあって、着物を着ない方でも楽しめます。
私はポーチをひとつ、ゲットしましたよ。
4日までの展示です~。

志村ふくみ展 世田谷美術館。

志村ふくみ展 世田谷美術館

前々から約束していた志村ふくみ展へ。

世田谷美術館、ちょっと歩きますがゆったりしていていいですね。(都心と比べてはイカン)
草木染の紬は力強くて、琵琶湖のほとりの自然を閉じ込めたような作品が並んでいます。

織りももちろんいいけれど、この方の魅力はその文と知性も含め、その生き方そのものにあるのだと思います。
ちょっと粗野な味の紬は地味なようだけど、パワフル。
普通なようだけど相当かぶいた所もあり、うーん着物に負けずに着こなすのはなかなか大変そうだ。
そしてこれに負けない帯というのも大変そうだ。

図録がこれまた充実していまして。
下手な写真集を買うよりよほどお買い得。

・・でも昨日其一のでかい図録を買ってしまったので私は断念。友人が買ったのでなんとなく満足。

しかし美術館に納められてしまった着物というのは、だれも袖を通すことが無いわけで、洗い張りをして柔らかくなることも育つこともないわけで、なんだかそれもちょっと可哀想、と友人と話しつつ、その後は同窓生の出している上野の公募展「風」をはしごして帰りました。

志村展らしく手織りの紬で。

赤い紬 秋の帯

赤い紬 秋の帯

赤いの、意外と合わせやすくていい、と思ったのだけど、致命的なシミを発見してしまってがっかり。
ジャンク品はやっぱり危険なのでした。これはこのまま売ってしまうかもです。
また探しましょ。

しかし久しぶりに着たら、つ、疲れた・・。いや、疲れが溜まっていたのかも。もう一日休みが欲しい・・。

鈴木其一展 サントリー美術館

鈴木其一展 サントリー美術館

鈴木其一 江戸琳派の旗手 展に行ってきました。

始まってから、早く行こう行こうと思っていたのに、これもなかなか行けずにいました。

一度お昼にさくっと観ようと思って寄ったのですが、チケット売り場に行列が出来ていて、時間もあまりなくて諦めたのです。
で、金曜日の昼にリベンジ。
今度はチケットを新宿で買ってから行きましたが、チケット売り場はそんなには混んでなかったです。
波があるらしい。

とはいえ会場内は絵の前に少し列が出来ていて、それなりに時間がかかります。

其一だけでなく、抱一や弟子や息子や、関係者も多数。
観たことのない絵も多数。
其一だけの展示はあまりこれまで無かったし、なかなか無い機会ではないでしょうか。

琳派も時代の変化に伴って、モダンでデザイン的な要素が強くなります。
その分絵画性は低くなりますが、それは時代が求めたものでもあり、其一の資質でもあるのだと思います。

絵を見るとオールマイティで何でも来い。すっきりくっきりした線と色で職人的で明快で華やか。愛嬌もある。
お得意様に宛てた手紙の筆跡にもそのきちっと実直で明快な人柄が伝わるよう。
お江戸好みでこの人モテそうだなあ・・。

図録も充実していたので、購入しました。
結構観ていない絵がある。前期も行きたかった!

着物復活。9月のお出かけ。

紗紬に絹麻の帯。

残暑が厳しくてなかなか着られないでいましたが、所用あって着物です。

重陽の節句だったので、本当は菊モチーフを入れたかったのですが、菊は帯芯入りの帯しか無かったので却下。着物も菊は袷しか持っていない。
まだ菊も咲いていませんしね。
やっぱり旧暦でないと厳しいものがあります。
菊の帯留めなどあると使えるかも。

紗紬に絹麻の帯。

あまり透け感の無い紗紬です。紗とはいえ暑いです。
この後洗いに出す予定なので、汗はまあいいかと。

帯は絹と麻の混紡。こちらも透け感は無いです。
帯揚げはぴりっとした色の絽ちりめん。帯止めは紫のガラス。

春日大社の集まりだったので、鹿です。
今年はご造体の年。もうすぐ新しい神殿に神様が移るというところで、いよいよですね。
いろんな物事が新しくなる時期だと思います。

ホテルでの集まりだけど紬で失礼しました。絽小紋が欲しい。

その前に上野の院展も行ってきました。
あまり公募展は行きませんが、友達が入選したので。
松尾先生の遺作も拝見しました。
牡丹は大分筆は弱っているのですが、しべも花弁も、すごくいいリズムで、魂入ってるなあと。いい絵でした。

院展も世代交代が進んで、随分様変わりした印象でした。
胡粉の綺麗な絵はやはり多いかな。他の公募はあまり見ないのでわかりませんが。

アーバンタンゴfromNY 東京公演。

urbantango

上野の文化会館で、小澤真智子さんのタンゴヴァイオリンを聴いてきました。
会場用プログラムやポスターも作成させていただきました。
センター二つ折りで右側がプログラム表紙になります。

今回はイスラエル出身、NY在住のピアニストさんとの公演。
とても明るい、おおらかな音のピアニストさんでした。
後半になるほど会場の雰囲気も暖まって、アルトゥーロ・マルケスのダンソンNo.2や、ブラジルのショーロが楽しかった。

後半の衣装が真智子さんの赤いドレスと、アロンさんのターコイズグリーンのシャツの対比で、とても鮮やかでした。
前半がモノトーンだったので、急に元気になった感じ。視覚の影響って侮れないなと思います。
音まで急に元気が出た気がするのです。

ピアソラのおなじみの曲だとつい、亡くなったオクターヴィオさんを思い出してしまうところがあるのですが、こうしてみるとオクターヴィオさんのピアノはどこまでもクールだったなあと。
冷たいほど正確で、流されないのに、やっぱり秘めた熱があって、そこが魅力的でしたね。

今回のアロンさんはもっとおおらかで開放的な印象です。
複雑なリズムもお手の物で、明るさ楽しさが伝わってきました。本当はライブハウスでお客さんももっと盛り上がって欲しいんだろうなーー。
文化会館ではちょっと大人しくなってしまって残念ですが。
今後もデュオを続けられるのかな? タンゴの枠を超えてお二人のアーバンタンゴがさらに成長するのを楽しみにしています。

根津美術館 「はじめての古美術鑑賞」

昨日は表参道まで行ったので、打ち合わせの後根津美術館へ。
「はじめての古美術鑑賞」
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html

基本的には水墨画と箔の技法解説など。
メインは四季草花図屏風 喜多川相説筆

この絵は屏風になって初めて生きる構図ですね。
そのままだとやたらに長いすやり霞の水平線が入って、水平方向が間延びして見えますが、
折れると丁度良いリズムができて、見飽きません。

根津美術館にしては混んでいるのですが、でもここ最近の大きな美術館の混み具合からいったら天国です。
作品数も少ないなりに、戻ってもう一度ゆっくり観たり、近づいてみたり、座ってみたり。
そうそう、こういうのが美術館ですよね^^;
おまけの庭園散策も贅沢です。

夏の展示が「はじめての古美術鑑賞」なのは、根津美術館なりに夏休みの自由研究ぽい企画なのでしょうか。
相変わらず年齢層は高かったですが、外人さんは多かった。

最近は小中学校の夏休みの宿題で、美術館に行ってレポートを書くというのがあるらしいですよ。
無駄に美術館が混むのでやめて欲しい・・。美術館も子供目当ての浅い企画になるし。
興味のある子だけ来ればいいんです。ほんと。

帰りに世界堂でパネルなど買って帰りましたが、夏休みは結構仕事が入りました。
ぼちぼちやっております。

大妖怪展 江戸東京博物館。

江戸博の大妖怪展に行ってきました。
http://yo-kai2016.com/

平日の夜が狙い目かと思いきや、ぜんぜん混んでました( ̄▽ ̄;)!
並ぶほどではないけども、絵が小さいので中はやはり短い列があります。

いつなら空いているのだろう。。
さすがに夜なので子供は少なかったですが、昼間はきっと子供が多いものと思います。

お目当ては、真珠庵蔵、伝土佐光信の百鬼夜行絵巻。

良かったですね。やっぱり。
保存状態も良くて、色が綺麗です。

展示はかなり多くて、いつも思うけど、あまり見やすくはないです。
真珠庵本がメインなのに、途中で切れてて半分も見えない。
展示はもっと絞っていいし、余計な装飾にお金かけないでケースを長くしてスペースをゆったり取って欲しいなあ・・。

図録も妖怪ウォッチとかと一緒だったので、今回はつなげると絵巻全体が見える一筆箋を買いました。

百鬼夜行 一筆箋

百鬼夜行 一筆箋